介護保険を利用した際の負担割合が1割と2割になる人がいるの?
2015年(平成27年)8月から年収280万円以上(単身)の方は介護保険の利用者負担割合が2割になります。
【一定以上の所得のある方は、サービスを利用した時の負担割合が2割になります】(厚生労働省パンフレット)(PDF:374KB)
合計所得金額が160万円以上であっても、実際の収入が280万円に満たないケースや65歳以上の方が2人以上いる世帯で収入が低いケースがあることを考慮し、世帯の65歳以上の方の「年金収入とその他の合計所得金額」の合計が単身で280万円、2人以上の世帯で346万円未満の場合は1割負担になります。
合計所得金額、世帯、その他の合計所得金額とは?
「合計所得金額」とは、収入から公的年金等控除や給与所得控除、必要経費を控除した後で、基礎控除や人的控除等の控除をする前の所得金額をいいます。
「世帯」とは、住民基本台帳上の世帯を指します。
「その他の合計所得金額」とは、合計所得金額から、年金の雑所得を除いた所得金額をいいます。
となっています。
合計所得金額が160万円以上で、実際の収入が280万円以上で2割負担となるようで、本当に分かりにくい表現です。
要するに
65歳以上の方が本人のみ(1人世帯)場合
2割 となるのは 年収で280万円以上
65歳以上の方が2人以上の世帯の場合
2割 となるのは 世帯合計年収346万円以上
となります。
8月から介護保険サービスを利用する場合は介護保険被保険者証と介護保険負担割合証の2枚が必要になります。
在宅サービス1ヶ月の支給限度額(平成27年9月4日現在)
要介護度 | 支給限度額 | 1割負担 | 2割負担 |
---|---|---|---|
要支援1 | 50,030円 | 5,003円 | 10,006円 |
要支援2 | 104,730円 | 10,473円 | 20,946円 |
介護1 | 166,920円 | 16,692円 | 33,384円 |
介護2 | 196,160円 | 19,616円 | 39,232円 |
介護3 | 269,310円 | 26,931円 | 53,862円 |
介護4 | 308,060円 | 30,806円 | 61,612円 |
介護5 | 360,650円 | 36,065円 | 72,130円 |
単純計算で要介護5の方が在宅サービスを限度額いっぱいまで利用した場合、2割負担では72,130円かかってしまいます。また、要介護5の方が入所サービスを利用した場合、2割負担では50,000円~70,000円程度かかると考えられます。
負担割合が2割になり支払額も2倍なると思われますが、高額介護サービス費制度により実際の世帯上限は44,400円までとなります。
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